とは言え、自分もちゃんとしたエンジニアリングの技術を持ってる人間ではないので、本当のプロのエンジニアの人に送る場合はもうちょっと気を使った方が良いこと・やっておいた方が良いことがあるかもしれません。
それでは、「自宅で録音したアカペラをミキシングエンジニアに送る際に最低限注意すべき事。」始めます。
まず最初に頭に置いといてほしいのですが、DAWで開いた時に大体こういう感じになってればベストです。(KK&Yamato HazeへBIG感謝。)
以下、詳細を説明していきます。
・ボーカル音量が大きすぎたり小さすぎたりしないようにする。
特に音割れしてるのは論外。
割れてたらエンジニア側ではどうしようもできません。
逆に小さすぎると、アカペラの音量を持ち上げる時に一緒にノイズの音量まで持ち上がっちゃうから良くないっぽい。(諸説あるから正解かは知らん)
アバウトだけど、上の画像くらいの感じで最大音量が-5dbくらいだと良いんじゃね?って感じです。
・アカペラはモノラルで送る。
普通はアカペラは中央から鳴らすからステレオである意味がない。あと、ステレオよりモノラルの方が処理が軽い。
単に左右パンの指定をしたいだけなら、ステレオで提供するんじゃなくて、 「こことここはこのくらい左にパンしてくれ」のように指示してもらったほうがいい。まぁでもステレオでも実際なんとかなるからここに関してはミスってても最悪奥歯ギシギシ言わせながら許す。
・ハモリ等の声が重なる部分はファイルを分け、1ファイル中では単一ボーカルであるようにする。
重なってたら細かい調整ができないので。
とは言え、分割しすぎてるとダルいから極力少なくはしてほしいところ。
一番上の画像の通りなんだけど、例えば、
1回目のhookのメインボーカルと2回目のhookのメインボーカルを分ける必要はない。
1回目のhookのメインボーカルと1回目のhookのハモリは分ける。そんな感じ。
・仮MIXを用意する。
そもそもどういう曲なのかわからないとやりづらい。
欲を言うなら、アカペラの音量バランスとかパン振りとかディレイ感とか、
ある程度こういうテンションでって参考にできるレベルまで仮MIXを仕上げてくれると仕事も早くなる。
あと、ここはこういう風にパン振ってほしいとか、こういう風にディレイかけてほしいとか、詳しい指示書をテキストで作っておくと、どういう風な曲にしたいのかがわかるので凄く助かる。
・アカペラの位置合わせをきちんとしておく。
この画像みたいに、全く位置があってない状態から仮MIXだけ聞いて位置合わせするのとか無理です!ムリムリムリムリ~!
一番上の画像みたいに、並べたらとりあえず位置があってるって状態で送ってください。
・どれがどのアカペラなのか、ファイル名でわかるようにしておいてほしい。
一番上の画像みたいにこのファイルが誰のどういったアカペラなのかを書いててくれると作業し始める時にスムーズで便利ですね。
最悪書いてなくてもなんとかなるけど、聞いて判断するのは正直ダルい。
書いてくれてる方が圧倒的に親切。親切な人間になろう。
・EQ、コンプレッサー、リバーブなどのプラグインは全てオフにする。
これは説明しなくてもわかると思います、MIXING頼んでるんだから当たり前ですよね。
もっと言うと、ブレス(息吸い込む音)とかもいちいちカットしなくていいです。
変な切り方してて、音が変な風になっててもエンジニア側ではどうすることもできません。
例外として、オートチューンとかMelodyne等のピッチ補正はかけた状態で送ってきてもOK。
・16bit/44.1kHz以上の、無圧縮wavファイルにする。
wavをmp3に変換すると元の音源と時間軸がずれてしまいます。(わかりやすく言うと、ビートに対してアカペラが正位置よりも後ろにズレる、といったことが起こる。)
仮MIXを聞いて合わせることもできなくはないが、鬼ダルいし、それでも完璧な位置にはなりません。
あと普通に圧縮してるから音質も悪くなるし。
ってことで、アカペラを書き出す時は必ずwavで書き出しましょう。
同じ非圧縮のaiffでも良いけど、Windowsだと扱えない場合があるからwavの方が無難だと思います。
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